ポストからいい香りが。
封筒を開けて
さらにサプライズ、お便りも添えられて。
温情ある文面に
いつものことながら
教えを乞う。
これまでも
世界各国を駆けめぐることを日常とし
またニューヨークへの帰省も
今回の日米自粛要請により
渡航もままならない。
そんな中でも
いつもの切り替え早さと
ポジティブさで
遊び心いっぱいに自家焙煎を
愉しまれている。
焦らず、急がす、誠実に
自分がいま触れられることを
丁寧にやっていけば良い、と。
コーヒーの焙煎に込められた
さりげないメッセージに
すごいなぁっと、
あらためて思うのす。
こちらのコーヒーは、パプアニューギニア 山岳地帯バンズ村のコセム農園で栽培から精製までされたものだそうです。すでにグラウントに゙していただいたいるので写真はアップしておりませんが、袋を開封するとそのアロマ感に心が躍ります。精製は、果肉の付いたまま天日乾燥し脱穀する特殊な方法だそうです。
コーヒー精製法には大きく分けてナチュラル(乾式)とウォッシュド(水洗式)の二種類があります。ナチュラルは、コーヒーを摘み取ってそのまま乾かす方式。ウォッシュドは、表面の皮を剥がしてから発酵させ粘液質(ミューシレージ)を除去する方式。数年前から「ハニープロセス」という精製法が注目されています。
ハニープロセスにおける行程は2つ。
ひとつはチェリーの表皮をむいてミューシレージだけを残すパルピング。ハニープロセスの核心は糖分と酸味が豊かに含まれているコーヒーチェリーのミューシレージです。コーヒー豆を乾燥させる間にミューシレージの中の糖分と酸味が凝縮され種子の中に沁み込むことで複雑な香味が生まれます。
ハニーは、コーヒーチェリーの表面だけをはがし、ミューシレージ部分は残したまま乾燥させます。乾燥期間に外側のミューシレージの水分が蒸発しながら蜂蜜のように粘度が纏うことから名付けられたハニープロセス。作業過程は非常に繊細で完成するまで長い時間を要します。
こうして
さまざまな
工程を経て
漸く口にできるコーヒー
今朝も心していただきます。
浅煎りの試飲感想から
レモンバーベナのような爽やかさ。
柑橘系の丸みのある酸も感じつつ
蜂蜜のような甘さがとても心地よい。
ハニープロセスならではの、
複雑さと底知れぬ繊細な果肉の香りに
インスピレーションを掻き立てられます。
まさに夏には
ぴったりのフレーバー🐝